碁盤を囲んで

詩の碁の言いつつ、笑いを求め、碁友と遊ぶ日々。

恥の多いアタリを打ってきました。

>恥の多い生涯を送ってきました。

人間失格』の冒頭、太宰治の独白と見まごうばかりの一文を思い起こすたび、恥について考えさせられる。そもそも、「恥」という行為があるのではなく、それを「恥」と思う私がいるだけだ。恥かしげもなく打っていたアテを、あるとき「恥」と気づく、あるいはだれかに告げられる。その衝撃が大きいほど、祝福すべき時がきた、といってよいだろう。アテの保留をきっかけに、利きを携えたまま進む心得を手に入れたのだ。

 

恥の多いアタリを打ってきました。

<『碁打ち失格』だな、と反省するコピー>

キミの脳が汗をかき、ボクはココロで冷や汗をかく。

学園祭囲碁イベントのポスターに浮かべたコピー。その学科は囲碁が必修、毎年80名程度の学生が受講する。広いコンピューター教室にて教授考案のソフトウエアでルールを学び、棋士のアドバイスを受けながら問題演習へ進む。学生同士はネットワーク上でも打つ。全員がPCに向かっており、「対局」と呼ぶには奇異な光景だ。救いは2コマ目、本物の盤石に触れての対局があること。理学部とあって男女比は6:4、盤を挟む二人をイメージした。

 

キミの脳が汗をかき、ボクはココロで冷や汗をかく。

<季節が二人を変えてゆくコピー>

 

棒石内蔵助・キリ劫付きのツケ・鉄柱でござる

師走に雪などちらつけば、忠臣蔵が話題にのぼる。大石内蔵助吉良上野介といった人物も、芝居がかった台詞とともにわかりやすく描かれている。江戸の庶民が碁を打ちながら、「そいつは棒石内蔵助」と軽口をたたく様子が浮かんだ。

 

棒石内蔵助

<昼行灯と呼ばれても、狙いを胸に秘め、周囲に気を配り、時期を伺うのが肝要と悟るコピー>

キリ劫付きのツケ

<敵陣内で大暴れしたくなるコピー>

鉄柱でござる

<こんなところで暴れたらただでは済まないぞ、と脅すコピー>