読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

碁盤を囲んで

詩の碁の言いつつ、笑いを求め、碁友と遊ぶ日々。

碁言絶句

こちらの碁言絶句とは、囲碁を楽しむ人びとの、胸の内に去来する、悲喜こもごもを書き綴る、言葉あそびと音あそび。俳句短歌と川柳に、枕詞と掛詞、比喩押韻を学びつつ、字句数律から浮遊する。季語にならって棋語を据え、響きと意味を重ねたら、この世に伝…

めくるめく 劫にトラウマ 碁にドラマ

初級者にとって、劫は煩わしいもの。よい思い出は少ないかもしれない。惜しむらくは、劫を怖がるあまり、フリカワリという碁ならではの面白さを遠ざけてしまうこと。将棋では、金銀交換はあっても飛王交換はありえないところだが、囲碁なら、劫を解消したと…

恥の多いアタリを打ってきました。

>恥の多い生涯を送ってきました。 『人間失格』の冒頭、太宰治の独白と見まごうばかりの一文を思い起こすたび、恥について考えさせられる。そもそも、「恥」という行為があるのではなく、それを「恥」と思う私がいるだけだ。恥かしげもなく打っていたアテを…

キミの脳が汗をかき、ボクはココロで冷や汗をかく。

学園祭囲碁イベントのポスターに浮かべたコピー。その学科は囲碁が必修、毎年80名程度の学生が受講する。広いコンピューター教室にて教授考案のソフトウエアでルールを学び、棋士のアドバイスを受けながら問題演習へ進む。学生同士はネットワーク上でも打つ…

棒石内蔵助・キリ劫付きのツケ・鉄柱でござる

師走に雪などちらつけば、忠臣蔵が話題にのぼる。大石内蔵助、吉良上野介といった人物も、芝居がかった台詞とともにわかりやすく描かれている。江戸の庶民が碁を打ちながら、「そいつは棒石内蔵助」と軽口をたたく様子が浮かんだ。 棒石内蔵助 <昼行灯と呼…

碁食う楽じゃ。

レイ・オルデンバーグが『ザ・グレート・グッド・プレイス』で唱えた、自宅や職場とは隔離された居心地のよい第三の場所。その特徴は・・ ・安い ・飲み食いできる ・近い、寄り易い ・習慣になる ・古い友人も新しい友人もみつかる と、ある。 友人と会いた…

想い、湧く。

碁会所の年頭コピーを書いてきた。ショッピングセンターのエレベーターホールに掲げるB1判の白紙に、その一行を浮かべ、囲碁を知らないお客に、一瞬でも目を留めてもらい、なにがしかの余韻を期待する。常連の棋客は心あらたにするときであり、ボケ/ツッコミ…

悠々碁敵。

悠々の音は、のんびり心静かにの意になじむ。碁敵(ごがたき)は、(ごてき)と読みたい。「自適」に惹かれもするが、碁敵と対峙すると、盤上のみならずわが心も、「思うまま」はむずかしい。そうありながら、悠々とした心もちでいるために、広くみとめる視…

九、十の決断。

日曜の昼下がり、NHK杯囲碁トーナメントは、早碁棋戦だ。考慮時間を使い切ると、終局まで一手30秒未満で打たなければ負けになる。対局者は賞金ランキング50位以内で、記録をつとめる低段の女性棋士にとっては「先生」と呼ぶ存在だ。「20秒」、「25秒、6、7・…

人間は 勘冴えるパシッ!である。

『日本語オノマトペ辞典』を購入したとたんに、これだ。絶句の作法は、音合せを入り口とする。ならば必携と思い、ポチった。擬音語・擬態語は、掛詞の守備範囲を大いに広げる。 ”あれ?思う、ゆえに粗あり” の流れで、同郷のパスカルを転がしていた。ネタを…

私のどこがすき? 君のすべてが隙。

同音異義語は、ダジャレの源泉だ。落語家の大喜利は、音声のみで掛詞を示す制約があり、表情、身振りで促す芸が見せどころ。比して、文字を示せるポスターは、ひと目で含意を伝えうる漢字を活かせる。 私のどこがすき? 君のすべてが隙。 陶酔気味の彼女が、…

したいことが、欲しいわ。

「じぶん、新発見。」、「不思議、大好き。」、「おいしい生活」・・・80年代、糸井重里による一連のSEIBU企業広告は、時代を批評しつつ牽引した。 >「欲しいものが、欲しいわ。」 これも印象深い。広告に唆され、流行に乗せられ、たくさんのモノを手に入れ…

木洩れ陽に 三路伸びたる 石の影

朝晩の囲碁教室のあいまに近隣の大学を訪れた。昨年発足した囲碁将棋愛好会は十数名で、週二回集う。幹事の三回生は、学園祭の囲碁将棋企画で活動を共にした。彼とは5子で打った。黒が力を出し、白は合棋道の心得で応じ、フリカワリに忙しい碁となった。も…

会えて、よかった。

2011年暮れに、碁会所に貼り出したコピー。J-POPの王道手法をパクり、小田和正的こっ恥ずかしさで仕上げた。目的語を伏せると、受け手は自分の物語を想像できる。囲碁に、妙手に、名局に、棋友に、笑顔に、お店に、あたらしい自分に・・ 会えて、よかった。 …