碁盤を囲んで

詩の碁の言いつつ、笑いを求め、碁友と遊ぶ日々。

私のどこがすき? 君のすべてが隙。

同音異義語は、ダジャレの源泉だ。落語家の大喜利は、音声のみで掛詞を示す制約があり、表情、身振りで促す芸が見せどころ。比して、文字を示せるポスターは、ひと目で含意を伝えうる漢字を活かせる。

 

私のどこがすき?

君のすべてが隙。

 

陶酔気味の彼女が、電話で彼氏に訊いている。受話器からの回答に彼女は満足する。これがメールなら、問うているのは彼氏のほうだ。ネタへの感度、ノリの良さを測るべく打った文に、彼女の反応は・・。登場人物の状況により変容する二層の意味を込めた。

 

二人の関係は、メールから電話へ進展したと想像する。「トリビアの泉」でのこと、”最高の口説きメールの文言は?” のお題に、コピーライターが鼎談の末に到達した文殊は、「電話番号、教えてください」だった。リアルタイムの会話相手として受けいれてくれ、とねだっている。

 

各行末は、「すき」、「好き」、「隙」と記せる。二行とも「すき」としたほうが、企みに気づいた喜びは膨らむだろう。ただ、エレベーターホールの滞在時間は短い。多くの人が意を汲みやすいよう、「隙」と示した。

 

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