碁盤を囲んで

詩の碁の言いつつ、笑いを求め、碁友と遊ぶ日々。

九、十の決断。

日曜の昼下がり、NHK杯囲碁トーナメントは、早碁棋戦だ。考慮時間を使い切ると、終局まで一手30秒未満で打たなければ負けになる。対局者は賞金ランキング50位以内で、記録をつとめる低段の女性棋士にとっては「先生」と呼ぶ存在だ。「20秒」、「25秒、6、7・・」と読み上げていくものの、遠慮が滲むように聞こえる。自らの口で「・・10」と告げた瞬間、勝負が決するのだ。10年ほど前なら、「9」のあとに、「お打ちください」と促しつつ猶予を与えることもあった。しかし、露骨になっては味が悪い。「9」から「10」までは、記録係にとって長い1秒にみえる。

九、十の決断。

NHK杯の秒読みは、九から十まで2秒以上かかる>